壁塗り教室お疲れ様でした!

五月半ばくらいのポカポカの晴天。
申し込みいただいた皆様が続々と星山の家へ到着され、
なんとなくおとなしやかにスタートした壁塗り教室。

星山の家の倉庫内の壁を実際に塗ってもらう体験教室です。

「まず、最初に養生をし、ネジの部分以外には壁の四隅や境目などにテープをし
その次に、パテ埋めをして乾いたらヤスリをして平らにします。
今日は、そこまでの下ごしらえはしてありますので、これから、
マスキングテープを貼ってもらいたいと思います。」

説明時は皆さん緊張されていたのですが、渡されたマスキングテープを
壁を塗る厚み分壁から2mm程度離してぐるーりと向き合った壁に
貼るのに思ったより手ごわいぞ!っとだんだん本気モードに。

コテと海藻土を壁に塗るときにはもう、真剣。
でも・・・ん?・・・あれ?説明どうりやってるはずなのに?
なかなかうまく行かないのです。
う〜ん・・・まさに「思ってたんと違う」・・・難しい。

みんなが四苦八苦これはなんとも・・・と頭を抱えだした頃
左官職人の塙さんがヒーローのように登場!

さっと脚立に上がったかと思うと、参加している方の手元の道具を借り受けて
「スッ。サラサラサラ〜、くるくるる〜。」
嘘みたいにこの言葉の間、物の見事に30秒ほどで、
30分参加者の皆さんが真剣に向き合った面積と同じだけを美しく塗りあげてしましました。

その場にいた誰もが、驚きの声をあげ、どうしてどうなっているのと目を白黒・・・。

塗る完成度より塙さんがどれくらい海藻土を壁に盛っているのか、
どんな風に手を動かしているのかを注目してもらい、自分たちが
目の前の薄い部分や禿げている部分にこだわりすぎているため
逆に綺麗に仕上がる面積が増えて行かないことに気づいてもらいました。

頭で思っているイメージと実際の動きや角度が違うことを
くせに合わせて説明していくと、塗れていく面積やスピードが
変わっていきます。

よし、攻略してやるぞ!と士気が上がってはいきますが、
結構、時間かかるなぁ、うーん。できるのかな?自分達?
そんな不安と疑問を塗り込めるような1日だったようですが
帰って行かれる皆さん「やりきった」充実感が顔に出ていて
とても楽しい1日になりました。

今日参加してくださったお客様が、口を揃えて言ってくださって
とても嬉しかったのは

「払う価値があるんだってわかった」
「職人さんの技術の高さの凄さの対価なんだととても実感した」という言葉でした。

兎にも角にも!
疲れましたよね!本当にお疲れ様でした。